NO.1創刊号 2000年1月1日発行

農POと作物づくり全農営農総合対策部 生産資材研究室
技術主管 林 英明

千葉県館山市の花き栽培のバンドレスハウス千葉県館山市の花き栽培のバンドレスハウス ハウスやトンネル用の軟質プラスチックフィルムの需要が低迷するなかで、農POの使用量は着実に増加しています。 農POが増えているのは、他の軟質フィルムに比べて風に強く、べたつかないので展張しやすいなどの優れた性質を持つためですが、なにぶん農POは本格的な普及が始まって日も浅く、品質も日進月歩の状況にあるため、その特徴が十分に理解されていなかったり、効果的な使われ方がされていない場合もあるようです。 ここでは、最近のフィルム開発の動向を踏まえて、ハウス用フィルムとしての農POの特徴と使用法について述べます。

農POの特徴ハウス用フィルムに要求される特性は、光学的特性、熱に関する特性、作業性に関係する特性など多岐にわたりますが、農POの主な特徴を挙げると次のとおりです。

光学的特性

富山県入善町・福島幸雄さんのバンドレスハウス富山県入善町・福島幸雄さんのバンドレスハウス 農POの光学的特徴として、まず透過光の中で散乱光の占める割合が多いことが挙げられます。全光透過率は農ビより多少小さいか同程度ですが、散乱光の割合が多いので農POは農ビより透明性はやや劣ります。しかし、散乱光の割合が多いために作物の生育が劣ることはありません。 散光性に関する試験例が少ないので、さらに事例を積み重ねて詳細を解明する必要はありますが、散乱光は作物の下の葉まで入るので光合成に有利だといわれています。また、散乱光が多いと、夏季の日光の強いときに高温害が出難いなどの良い点もあります。

バンドレスハウスとPR看板バンドレスハウスとPR看板 次に、農POは光線透過率の経時的な低下が少ないという特徴があります。これはべたつきがなく、ホコリが付き難いためです。また農POはフィルムに掛けるバンドを省略(バンドレス)できるので、その分採光性が良くなります。 破れにくくて、復元性と収縮性が小さい農POは、屋根に張ったフィルムのバンド掛けを省略できますが、バンドレスにするとバンドの陰ができないので、その分採光性が向上します。(次号では、保温性・流滴性についての特徴を掲載します。)

がんばる!クリンテート家族
苺づくりに最適クリンテートハウス神奈川県秦野市(JAはだの)
久保寺 富雄 さん

我が家では、クリンテートの他に一部三菱の農ビ・キリナインを使用しているので、比較ができて、効果がわかりやすいです。
優れた点は、軽いこと、汚れにくいこと、そして何よりもバンドレスで充分強風に耐えることが出来ることです。作物の出来については、ほとんど変わらないが、やや草勢がしまって推移するようだ。収量は変わらない。訪花昆虫への影響も全くない。ただ、パッカー等を装着する時、あるいはビニペットのスプリングを入れる時は、間にパッキングをしないと切れるので要注意。
今、廃プラのダイオキシン問題が重要だが、この点でも塩ビとの優位性は格段である。

苺(女峰)、4.5m×42m 6棟のパイプハウス(1,100㎡)、7/3採苗、8/18夜冷入庫、9/13定植、10/20KT被覆、11/25 収穫開始見込み。

がんばる!クリンテート家族
UFO展張で切り花栽培長野県原村(JA諏訪みどり)
小池 幸久 さん

平成7年10月の台風被害によるパイプハウスのビニール張替時に、知人からの勧めで、クリンテートUFOにしました。
スターチス・トルコギキョウ・アネモネ・デルフィニュームなどの切り花栽培をしています。現在では、11棟、1,850平方メートルです。
クリンテートUFOを使って良い点は、ハウスバンドを使用していないため、フィルムがシワにならず、天井からの水滴の落下が減少し、水滴による花のシミや灰色カビ病等の被害が軽減し、良品質の生産に役立っています。
その他、丈夫で軽く、展張作業が容易なこと、約4年も使用したことがあり、長期展張が可能なことがメリットです。

小池さんは、PALネットながの(4Hクラブ)の事務局長をされており、当社千葉工場にも仲問と視察に見えています。

創刊にあたって代表取締役社長 鈴木脩介

クリンテートをご愛用いただいている農家の皆さん、こんにちは。
当社のクリンテートは、1981年に上市以来18年を経過し、21世紀の新しい農業を目指している施設園芸を積極的に支援する被覆資材として、全国のJAを通じて、提供している農PO製品です。

今日の情報化時代を迎えて、三善加工として愛用農家向け情報として「クリンテートだより」を発刊することにいたしました。

「クリンテートによる新しい営農を提案します」をキャッチフレーズとして、クリンテートによる作物づくりへの提案、愛用農家の生の声、JA・経済連・全農の取り組み状況、商品情報等を年4回季刊で皆さんのところへJA・代行店・当社の営業マンからお届けいたします。

このクリンテートだよりをふれあいの場として、より一層愛用農家の声を反映しつつ環境にやさしく、愛され親しまれる、確かな製品づくりを目指しますので、今後ともどうぞご愛顧のほどよろしくお願いします。

創刊に寄せて全農東京支所資材・農機部長
渡邊義則

この度、クリンテート愛用農家、JAグループ、三善加工(株)を繋ぐ懸け橋として「クリンテートだより」を創刊されましたことは、大変意義深いものと考えます。
クリンテートは、JAグループの独自被覆資材と位置づけて最重点扱いをしている製品であります。

今後はこの情報誌が末永く刊行され、クリンテート愛用農家の営農情報の一助になるとともに愛用者の拡大に寄与されますように祈念いたしております。

JA秋田みなみ若美町支所をたずねて-盛況、営農ふれあいフェアの営農相談これで万全、営農計画・資材予約-11月12~14日の3日間、支所構内、ふれあいセンターで恒例の「営農ふれあいフェア」が開催されました。

JA秋田みなみは、平成11年4月に男鹿市・天王町・わかみの3JAが合併し、誕生しましたが、若美町支所は長年メロンづくりを中心にクリンテートを保温資材として使用しており、フェアにお邪魔して、実際の営農相談を拝見しながら、中田支所長と大渕営農指導販売課長にお話をお聞きしました。

熱気あふれる営農相談コーナー熱気あふれる営農相談コーナー 営農相談コーナーは、「協同の力で農業経営の安定を」のスローガンそのものの活動であり、これまで組合員とJAとの信頼関係を保ってきた原動力となっています。 会場には、支所の課長・担当者が18名、ずらりと並び、営農指導員として相対で営農相談をすすめており、壮観です。 全組合員に事前に配布済みの「平成12年用肥料・農薬・生産資材注文書」を基に、生産計画と必要資材について、今年の作柄・販売実績等を出し合い、あれこれ相談しながら、決定しています。 クリンテートの場合は、抑制メロン・花などのパイプハウスの外張り用とメロンの露地トンネル栽培用とメロンのベトコンハウス用との3つのパターンで原反の注文をいただいており、JAの加工場でカットして、供給しています。 この営農相談コーナーには、3目間で組合員の半数以上が参加し、作付け面積の8割以上をカバーするというJAのメインイベントです。 本来のJAらしい活動にふれ、ますます地域農業を活性化させ、組合員ともども発展し続けると確信しました。 (東京営業所嶋崎記)

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