2018年1月25日

サンテーラのめざすもの

サンテーラは、農産物の生産に必要なPOフィルム、ポリエチレンフィルムなどの被覆資材や、ハウス関連資材などの農業用資材を提供することを通じて、広く社会に貢献することを目指します。

サンテーラのめざす「社会貢献」とは

  1. 農業生産者の皆様に対して、農家の高齢化等による担い手の減少、食の安全性への不安の増大といった課題を解決するために、これまで培った技術力を背景にして、農業生産の高度化と施設園芸の技術革新に「貢献」すること
  2. 生活者(消費者)の皆様に対して、新鮮で安全でおいしい農産物をお届けし、豊かな食生活を実感いただくことに「貢献」すること
  3. 地球規模での食糧の増産と環境にやさしい持続可能な農業の実現に「貢献」すること

2018年1月24日

調光・調光ライト

調光・調光ライト

外気温によって光の散乱度合が自動で変わる

透明 散乱光 塗布流滴 外張り

  • 低温時は透明、高温時は梨地調に、外気温に反応して自動的に変化します。
  • 低温時は直達光をそのまま取り込み、透明フィルム本来の機能を発揮します。
  • 高温時は、散乱光に変化させ、作物にも人にも優しいフィルムです。
  • 遮光を準備する前の、冬場・春先の突然な異常高温にも反応して、光を和らげます。(保険的効果)
チラシPDFダウンロード
目次 フィルムの散乱度合変化 外気温に反応して変化 低温時は透明に変化し直達光を届け、高温時は白く梨地調に変化し散乱光度が高くなります。 これは温度変化に連動して、繰り返し変化します。 以下の写真のように、冬の寒い日に外からハウスを見ると中が良く見えますが、夏の暑い時はフィルムが白くて中がよく見えません。

外気温1.2度
外気温(1.2°C)
外気温29度
外気温(29°C)

調光は温度変化に反応するので、同じ日の朝と昼でもフィルムの色が変化します。
変化の詳細はこちら:よくある質問「調光は何度になると色が変わりますか?」 高温時は散乱光収穫物を守ります高温時は、散乱光に変化することで、葉焼け、花焼け、果実焼けの軽減が期待出来ます。 以下は、7月に撮影したトマトのサーモグラフです。(高知市) 梁(はり)や畝間の温度、トマトの"体温"(作物温度)が、調光の方が低くなっていることが分かります。 トマトのサーモグラフ 散乱光は、直達光の届かない葉にも光が当たることから、植物全体の光合成量のアップ果実の色づきを良くする効果が期待出来ます。 また、ハウス内の作業者のジリジリ感も和らげてくれるので、作業環境の改善も期待できます。 低温時は透明が有利です低温時は、透明フィルム本来の機能である、透光性と保温性を発揮し、作物の育成を促進します。 以下は、1月の無加温ハウスに設置したプランターのサーモグラフです。(兵庫県) プランターの土の温度は、調光の方が高いことが分かります。 冬期も"柔らかい"光になってしまう梨地フィルムでは、作物の温度と地温の上昇が緩慢になってしまいます。 太陽光を熱源としても重視する日本型の農業では、冬(低温時)はやっぱり透明フィルムが有利です。

調光 梨
地フィルム

突然の温度上昇にも(保険的効果)3月に初夏の陽気。5月に夏日。突然やってくる異常高温。 動けない作物に与えられた猶予はわずか30分と言われています。 調光は外気温上昇とともに梨地調になり、光を和らげ、焼け被害の軽減効果が期待できます。

調光なら 透明フィルムの場合

各事例紹介はこちら

規格

品名 調光 調光ライト
厚み(mm) 0.15 0.1
幅(cm)
加工品
135/150/185/200/230/270/300/330/370/400/460/500/540/570/600/630/660/700/740/770/800/840
840を超える規格については幅継加工で対応いたします。
長さ(m):ご相談に応じます

注意点

栽培上の注意点1.透明フィルムから切り替えた場合
  • 春先から夏の高温期に作物の表面温度が下がります。作物の潅水要求量が減りますので過潅水に注意ください。
  • 冬場は同じように栽培いただいて構いません。
2.梨地フィルムから調光に切り替えた場合
  • 高温期調光は梨地フィルムとほぼ同じ光線量となります。同じように栽培いただいて問題ありません。
  • 低温期は梨地フィルムよりも光線量が増えます。作物の潅水要求量が増えますので、必要に応じて増やしてください。
3.遮光資材を併用される場合
  • 光と遮光ネット、遮光カーテン、遮光剤は必要に応じてご使用ください。遮光の程度によりますが、調光を使用することにより従来の遮光資材が不要となる訳ではありません。
  • 高温期は梨地調になり一定量の光をやわらげることから遮光資材の遮光率、遮光時期、時間を調整ください。
取り扱い上の注意点
  • 調光および調光ライトは、ほかのフィルムにない機能を持つ反面、これまでの長期展張用塗布POと比較して、初期強度が弱くなっています。
  • また、擦れ破れを防ぐためハウス外側面が滑りやすくなっています。展張作業時には十分留意して、優しく扱ってください。
調光ご使用上の注意点
  • 本製品には裏表があります。フィルムに印刷された文字がハウスの外から正しく読めるように展張してください。
  • ハウス内での、硫黄のくん煙・くん蒸処理はフィルムの劣化を促進する恐れがあります。十分ご注意ください。
  • 束ねたり巻いたりした状態で直射日光にさらされると短時間でもフィルム同士が融着する恐れがありますので、覆いなどを掛けてください。
  • ハウス内面を強く擦らないでください。表面が傷ついて水滴落下の原因となるなど、性能を発揮できない場合があります。
  • ハウス天井部など傾斜の緩い部分では水滴が流れにくい場合があります。
  • 濡れ初めに一時的に細かい水滴が付着し曇ることがあります。これは水滴が流れ始めるまでの過渡的な現象であり流滴性の低下ではありません。
  • 太陽熱消毒や土壌消毒を行う際は換気に努めて下さい。流滴性や耐候性などのフィルム性能を低下させるおそれがあります。
  • 塗膜面同士が接触した状態で長時間置くことは避けてください。ご使用の環境により剥がれにくくなる場合があります。
  • 柔らかいフィルムですので展張の際には強く引張らず、シワやたるみが無いようピンと張ってください。シワやたるみは水滴落下の原因になります。
  • ハウス展張工事の際は転落しないよう十分ご注意ください。本製品は使用環境によって滑り易くなることがあります。重ねてご注意ください。
  • 調光・調光ライトは一定期間巻上げた状態が続くと調光・調光ライトの効果を損ないます。調光・調光ライトは、夏の効果と冬の効果が最大限に発揮できるように、一年中展張されるハウスでのご使用をお勧めします。 夏期にはフィルムを天井に巻上げた状態が継続するフルオープンハウス等には使用しないでください。
  • 本製品は農業用の被覆資材です。他の用途には使用しないでください。

2022/7/15更新

2018年1月22日

2018年1月21日

農PO ご使用上の注意

製品の特性上、ご注意いただきたい点がございます。必ずお読みいただき、弊社農POを快適にご利用ください。

展張前にご注意いただきたいこと
フィルムは、出来るだけ冷暗所に保管して下さい。フィルム同士を重ねたまま、ハウス内部などの高温下で放置すると、融着する恐れがあります。
また、展張前の畳まれた状態やフィルム同士を重ねたまま状態で水に濡れると、フィルム同士が融着することがあります。

展張時にご注意いただきたいこと
フィルムには裏表があります。印刷された文字がハウスの外側から正しく読めるようにお張り下さい。
展張時はフィルムのシワ、たるみを伸ばす程度に軽く引っ張って下さい。シワやたるみは、水滴落下の原因になります。
錆びたスプリングの使用はフィルムを傷つけることがあります。古いスプリングは押え強度が低下している恐れもありますので、新しいスプリングの使用をおすすめします。
ハウス外側のフィルム面は滑りやすく滑落する恐れがあります。展張時、不用意にフィルム面に乗らないようにして下さい。

季節によって最適な展張のテンションは異なります
農POは温度によって伸び縮みします。夏に展張される場合は冬の縮みを考え若干緩めに、冬に展張される場合は夏の伸びを考え若干きつめに、展張いただくことをおすすめします。

塗布型農POの展張時には流滴塗膜を傷めないようにフィルムを優しく扱って下さい
フィルム内側の流滴面を強くこすらないで下さい。
また、展張時にフィルムを引きずらないで下さい。流滴面が傷き、流滴性が損なわれることがあります。

ハウスバンドのご利用について
ハウスバンドはゆるめに張り、換気作業は丁寧に行って下さい。摩擦によりフィルムが破れることがあります。
傷が付き難い形状の「クリンテートバンド」をおすすめします。

ウレタンや塩ビなど、他の樹脂との接触にご注意ください
ウレタンや塩ビ製のフィルムや、パイプ保護材などと接触させないで下さい。農ビとの混用も禁物です。 これらの樹脂に含まれる添加剤などが染み込んで、農POの劣化を早めます。

硫黄を含む農薬使用および火山周辺地域でのご利用について
ハウス内での硫黄くん蒸・散布は、フィルムの劣化を早める恐れがあります。ハウス内ばかりでなく、近隣での硫黄散布からも影響を受けることがあります。
火山周辺地域では、火山灰や火山性ガスが影響しフィルムの劣化を早める恐れがあります。

高温にはご注意を
加温機の排気管など高温になる部材にフィルムが接触すると、熱で溶けることがあります。また、太陽光で熱くなったパイプなどの金属に強く接触していますと、熱の影響で早期劣化につながることがあります。
畳んだフィルムをハウス内に放置した場合、接触部分が熱により融着することがあります。

傾斜が緩い天井部の流滴性について
傾斜が緩い天井部では水滴が流れにくい場合があります。これは流滴性不良ではありません。

塗布型農POの流滴開始時に起こる現象について
細かい水滴が付着して曇ることがあります。これは水滴が流れるまでの段階的な状態であり、流滴性能の低下ではありません。

太陽熱消毒あるいは土壌消毒をされる場合
太陽熱消毒あるいは土壌消毒をされる際は換気に努めて下さい。高温により流滴性能が低下する恐れがあります。 薬剤を使う場合は、薬剤がフィルムに浸透し、流滴性能や耐久性を損なう恐れがあります。

濡れた状態で密着させないで下さい
濡れたまま、巻き上げたり、たくし上げたりしてフィルムを長時間密着させると流滴面同士がくっつくことがあります。濡れた状態で密着させて放置しないで下さい。

巻き上げた状態で保管する場合
巻き上げた状態で保管する場合は、フィルム乾燥後巻き上げて下さい。また、直射日光や水分が入らないように反射シートなどでカバーをして下さい。
濡れたまま巻き上げて長期間放置したり、雨ざらしにすると、フィルムに水分が染み込んで白化することがあります。白化は通常長くても数日で消えますが、長期間を要することもあります。
練込型農POは長期間巻上げた状態にしておくと、巻き下ろした時に流滴不良を生じることがあります。長期間巻上げたままの状態はお避け下さい。

農POを再利用される場合
一度展張したフィルムを剥がして再利用される場合は、乾いた状態で剥がし、反射シートなどでカバーして、直射日光の当たらない納屋などで保管下さい。

汚れ
使用条件によっては、ホコリ、カビ、藻などによる汚れが発生します。こすり洗いをされますと、その後は汚れが付き易くなることをご理解下さい。

展張期間
使用条件によって展張可能期間は異なります。

塗布型農POのシボリ加工について
塗布型農POにシボリ加工を施しますと、塗布面に小さな傷が付き白い線が入ることがあります。
流滴性能に影響を与えることもありますので、ご注意下さい。

本来用途外でのご使用
本製品は農業用ハウス被覆資材です。他の用途には使用しないでください。法律に触れる場合もございます。

紫外線カットタイプのご使用上の注意
ナス、一部の花やミツバチを使用する栽培法にはご使用になれません。
害虫や病害を抑制する効果はありますが、殺虫や殺菌効果はありません。害虫・病害の発生状況に応じた適切な防除と組み合わせたご使用をおすすめします。

2022/9/29