調光・調光ライト

調光・調光ライト

外気温によって光の散乱度合が自動で変わる

透明 散乱光 塗布流滴 外張り

  • 低温時は透明、高温時は梨地調に、外気温に反応して自動的に変化します。
  • 低温時は直達光をそのまま取り込み、透明フィルム本来の機能を発揮します。
  • 高温時は、散乱光に変化させ、作物にも人にも優しいフィルムです。
  • 遮光を準備する前の、冬場・春先の突然な異常高温にも反応して、光を和らげます。(保険的効果)
チラシPDFダウンロード
目次 フィルムの散乱度合変化 外気温に反応して変化 低温時は透明に変化し直達光を届け、高温時は白く梨地調に変化し散乱光度が高くなります。 これは温度変化に連動して、繰り返し変化します。 以下の写真のように、冬の寒い日に外からハウスを見ると中が良く見えますが、夏の暑い時はフィルムが白くて中がよく見えません。

外気温1.2度
外気温(1.2°C)
外気温29度
外気温(29°C)

調光は温度変化に反応するので、同じ日の朝と昼でもフィルムの色が変化します。
変化の詳細はこちら:よくある質問「調光は何度になると色が変わりますか?」 高温時は散乱光収穫物を守ります高温時は、散乱光に変化することで、葉焼け、花焼け、果実焼けの軽減が期待出来ます。 以下は、7月に撮影したトマトのサーモグラフです。(高知市) 梁(はり)や畝間の温度、トマトの"体温"(作物温度)が、調光の方が低くなっていることが分かります。 トマトのサーモグラフ 散乱光は、直達光の届かない葉にも光が当たることから、植物全体の光合成量のアップ果実の色づきを良くする効果が期待出来ます。 また、ハウス内の作業者のジリジリ感も和らげてくれるので、作業環境の改善も期待できます。 低温時は透明が有利です低温時は、透明フィルム本来の機能である、透光性と保温性を発揮し、作物の育成を促進します。 以下は、1月の無加温ハウスに設置したプランターのサーモグラフです。(兵庫県) プランターの土の温度は、調光の方が高いことが分かります。 冬期も"柔らかい"光になってしまう梨地フィルムでは、作物の温度と地温の上昇が緩慢になってしまいます。 太陽光を熱源としても重視する日本型の農業では、冬(低温時)はやっぱり透明フィルムが有利です。

調光 梨
地フィルム

突然の温度上昇にも(保険的効果)3月に初夏の陽気。5月に夏日。突然やってくる異常高温。 動けない作物に与えられた猶予はわずか30分と言われています。 調光は外気温上昇とともに梨地調になり、光を和らげ、焼け被害の軽減効果が期待できます。

調光なら 透明フィルムの場合

各事例紹介はこちら

規格

品名 調光 調光ライト
厚み(mm) 0.15 0.1
幅(cm)
加工品
135/150/185/200/230/270/300/330/370/400/460/500/540/570/600/630/660/700/740/770/800/840
840を超える規格については幅継加工で対応いたします。
長さ(m):ご相談に応じます

注意点

栽培上の注意点1.透明フィルムから切り替えた場合
  • 春先から夏の高温期に作物の表面温度が下がります。作物の潅水要求量が減りますので過潅水に注意ください。
  • 冬場は同じように栽培いただいて構いません。
2.梨地フィルムから調光に切り替えた場合
  • 高温期調光は梨地フィルムとほぼ同じ光線量となります。同じように栽培いただいて問題ありません。
  • 低温期は梨地フィルムよりも光線量が増えます。作物の潅水要求量が増えますので、必要に応じて増やしてください。
3.遮光資材を併用される場合
  • 光と遮光ネット、遮光カーテン、遮光剤は必要に応じてご使用ください。遮光の程度によりますが、調光を使用することにより従来の遮光資材が不要となる訳ではありません。
  • 高温期は梨地調になり一定量の光をやわらげることから遮光資材の遮光率、遮光時期、時間を調整ください。
取り扱い上の注意点
  • 調光および調光ライトは、ほかのフィルムにない機能を持つ反面、これまでの長期展張用塗布POと比較して、初期強度が弱くなっています。
  • また、擦れ破れを防ぐためハウス外側面が滑りやすくなっています。展張作業時には十分留意して、優しく扱ってください。
調光ご使用上の注意点
  • 本製品には裏表があります。フィルムに印刷された文字がハウスの外から正しく読めるように展張してください。
  • ハウス内での、硫黄のくん煙・くん蒸処理はフィルムの劣化を促進する恐れがあります。十分ご注意ください。
  • 束ねたり巻いたりした状態で直射日光にさらされると短時間でもフィルム同士が融着する恐れがありますので、覆いなどを掛けてください。
  • ハウス内面を強く擦らないでください。表面が傷ついて水滴落下の原因となるなど、性能を発揮できない場合があります。
  • ハウス天井部など傾斜の緩い部分では水滴が流れにくい場合があります。
  • 濡れ初めに一時的に細かい水滴が付着し曇ることがあります。これは水滴が流れ始めるまでの過渡的な現象であり流滴性の低下ではありません。
  • 太陽熱消毒や土壌消毒を行う際は換気に努めて下さい。流滴性や耐候性などのフィルム性能を低下させるおそれがあります。
  • 塗膜面同士が接触した状態で長時間置くことは避けてください。ご使用の環境により剥がれにくくなる場合があります。
  • 柔らかいフィルムですので展張の際には強く引張らず、シワやたるみが無いようピンと張ってください。シワやたるみは水滴落下の原因になります。
  • ハウス展張工事の際は転落しないよう十分ご注意ください。本製品は使用環境によって滑り易くなることがあります。重ねてご注意ください。
  • 調光・調光ライトは一定期間巻上げた状態が続くと調光・調光ライトの効果を損ないます。調光・調光ライトは、夏の効果と冬の効果が最大限に発揮できるように、一年中展張されるハウスでのご使用をお勧めします。 夏期にはフィルムを天井に巻上げた状態が継続するフルオープンハウス等には使用しないでください。
  • 本製品は農業用の被覆資材です。他の用途には使用しないでください。

2022/7/15更新