夏期の高温対策資材として、調光が注目されています(JA全農主催の「うぃずOne研究会」をレポート)

夏期の高温対策資材として、調光が注目されています(JA全農主催の「うぃずOne研究会」をレポート) JA全農(全国農業協同組合連合会)主催の「うぃずOne研究会」が2019年3月1日、全農営農・技術センター(神奈川県平塚市)で開催され、導入生産者やJA関係者など約100名が出席しました。
研究会の中で、盛夏時の高温対策商材として「調光」が紹介されました。

「うぃずOne」とは

ういずわん研究会の様子 実際の栽培の状況を確認しました 「うぃずOne」は、発泡スチロール箱を用いた隔離床養液栽培装置で、JA全農のパッケージ商品です。
他の養液栽培システムと比較して、設置や移動が容易で導入コストも安価であること、などの特徴があ ります。
水稲育苗ハウスや遊休ハウスなどを有効活用する目的で開発され、導入件数が着実に伸びています。

※2013年の販売開始から6年間で、合計163戸、約11ヘクタールで導入されています。
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検証試験の概要:「水稲育苗ハウスでのトマト夏秋栽培の課題の解決を目指す」 うぃずOneではトマトの夏秋栽培が主体となることから、研究会では「盛夏時の、高温による生育遅延や着荷不良、生育速度が速くなることによる誘引作業の繁忙さ」などが検討課題とあげられています。

これらの課題解決のため、「調光」をはじめとする機能性のある新しい資材の検証試験が行われ、「水稲育苗ハウスを利用したトマト栽培に価値ある資材」である「うぃずOneバリューメニュー」として、「調光」が選定されました。

検証試験の結果:「収量性・作業性ともに改善」 2018年5月から10月中旬にかけて、JA全農営農・技術センターにおいて試験栽培が行われました。
調光と透明農POを用いて、ミニトマト「サンチェリーピュアプラス」を比較栽培し、以下の結果が出ました。

収量評価

結 果 内容のレポート
収穫量が約10%アップしました。 8月下旬~9月下旬の夏季高温後期に、調光ハウスでは着果・肥大がしっかりと進み、収穫果房19~21段目の収量差が生じたことが影響しました。

データ1 データ2 データ3 風景

生育評価

結 果 内容のレポート
適正な草勢がキープされました。 一般的に高温下では不着果により、草勢が強く制御できなくなる傾向にありますが、調光ハウスでは着果・肥大がしっかりと進み、各段の葉茎とも適切な草勢で保っていました。

2.生育比較

データ2 作業評価

結 果 内容のレポート
日射による作業者への負担軽減が実感されました。 調光ハウスは作業される方の負担度合いが軽い傾向にありました(主観評価)。
散乱光効果により作業者への光線照射や地面からの反射熱が少なくなり、作業者への負担が軽減されたと考えられます。

今回は夏期の高温対策として試験をいただきましたが、「春先の水稲育苗時期や11月以降の低温時期には透明フィルムと同等の光を確保する効果も期待できる」との評価もいただきました。

参加者の声:「透明フィルムとしての活用も期待できる」 会場で直接参加者様とお話しし、以下のような声をいただきました。
  • 夏秋トマトの収穫期間がより長くなり、収益性が高まるのではないかと思います。
  • 水稲育苗の時は透明フィルムとして使えるし、突然の夏日対策としても期待できます。
  • 農家の皆さんにとって価値ある商材として「調光」を評価・ご紹介いただきありがとうございました。
    今後もJA全農の「うぃずOne」の普及拡大に期待を寄せるとともに、「調光」により農家の皆さんの課題解決に貢献していきたい、と考えています。

    調光つうしん No.14

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