調光を使用しミニトマトの萎れ低減を実感。北海道有珠郡壮瞥町 新藤農園様

調光を使用しミニトマトの萎れ低減を実感。北海道有珠郡壮瞥町 新藤農園様

お話を伺った新藤様(左)とホクレン丹野様

オロフレトマト 今回は北海道有珠郡壮瞥町から黄色い色が特徴のイエローミニトマトを生産している新藤吉美様をご紹介いたします。
壮瞥町は昭和新山・有珠山を有する観光と農業の町で、全国的にも有名な観光スポットの洞爺湖にも隣接しています。

また昭和の大横綱で一代年寄としても著名な北の湖親方は、壮瞥町の名誉町民です。
営農歴30年を誇るベテラン生産者の新藤様は先祖から受け継がれたこの土地を守る4代目、今回ご紹介するイエローミニトマトの他にもオロフレトマト(地熱エネルギーを利用したブランドトマト)、水稲等を栽培しています。

調光の導入はJAからの紹介 調光導入のきっかけは地元のJAとうや湖とホクレン担当者からの紹介です。
もともと遮光ネットを掛けずに栽培していましたが、夏場の高温対策として梨地調のフィルムの導入を検討していました。
そんな中で調光の紹介を受けて導入を決められました。

イエローミニトマトはハウス4棟で約15a(アール)の作付けです。

2018年は、従来から使用している透明フィルムのハウス(以下「透明区」)を2棟、他社梨地調フィルムのハウスを1棟、そして調光フィルムのハウス(以下、「調光区」)を1棟にて栽培しました。

調光ハウス ハウス内部

調光で萎れが低減し、作業性は良好でした。 2018年は、天候不順と天災との闘いにくれた1年でした。
6月から7月にかけては例年にない長雨が続き、9月には台風が襲来、そして9月6日には北海道胆振東部地震の発生と、農業関係者が不安を感じる出来事が次々と発生しました。
そのような中ですが、新藤様の営農においては、イエローミニトマトを2018年5月上旬にハウス内に定植。また調光の展張を6月上旬に実施。以降の栽培作業が順調に展開されていきました。

7月下旬の高温時には、
「透明区でトマトの萎れが発生しているが、調光区では萎れが低減していました。またハウス内での作業も、慣行区に比べて涼しさを体感でき、作業性の改善が実感できました」
との評価をいただきました。
天候不順が影響し、2018年の収量は例年より全体的に落ち込んでいるとのことですが、
「ハウス別に見ると、透明区や他社梨地調フィルムよりも調光区の方が収量が多かったです。」
との有難いお言葉をいただきました。

果実写真 ハウス内部

息子さんもご実家で就農しており、ますます営農に活気付く新藤様です。
極力、無農薬・低農薬にて栽培することを信条とされており、その分時間と手間暇をかけて作物と向き合っておられました。
大変お忙しい中の取材でしたが、お時間を作っていただき誠にありがとうございました。
来年以降も益々のご活躍をお祈り申し上げます。

北海道営業所 JA伊達市 大滝様

北海道営業所 JA伊達市 大滝様

北海道でも有数の観光スポットである有珠山と昭和新山。そのすぐ麓に位置し『北の湘南』とも呼ばれている伊達市から、調光をご使用いただいている大滝様をご紹介します。

訪問したのは寒さ増す11月中旬。大滝様のハウスには、年末年始の出荷に向けチンゲン菜が植えられていました。

出荷を待つチンゲン菜出荷を待つチンゲン菜 15棟にも及ぶハウス群では、春のキュウリ、スナップエンドウに始まり、夏はミニトマト、冬は春菊、チンゲン菜と、多品種栽培を周年で行っており年中大忙しです。出面さん("でめんさん"と読みます。北海道の方言で「パートの作業者さん」の意味です)5人にも手伝ってもらいながらの作業です。 大滝様のモットーは他産地が出荷しない時期に作物を出荷すること。作物の端境期に出荷することで、高単価が期待でき収益の向上につながっていきます。伊達市は北海道内でも比較的温暖な気候で冬は積雪も少なめな地区ですので、だからこそ実現できる栽培体系とも言えます。 伊達市農協野菜生産部会協議会会長の肩書も持つ大滝様。そんな大忙しの大滝様に少々時間を作ってもらい「調光」のお話をお伺いしました。

ハウス購入の動機を聞きますと「もともと高温対策資材に興味があった」とのことで、熱心なホクレン職員に調光の特徴を紹介いただいたのがきっかけでした。

2016年5月、トマトハウスに調光を展張。品種は桃太郎ファイト。生育も順調で今シーズンも9月中旬まで収穫することができました。

調光の効果については「一般フィルムに比べ高温障害は減った気がする」「出面さんも体感温度が涼しく感じると言っていた。現場作業員の負担軽減は非常に助かる」と上々の評価をいただきました。

天井フィルムは最低でも5年~7年は張りっぱなしにするという大滝様。「次回更新のフィルムも調光を検討したい」と言っていただきました。現在展張2年目の調光。来年以降も「縁の下の力持ちとなり」、大忙しの大滝様をサポートしてくれることでしょう。
(北海道営業所 田中康裕)

北海道営業所 富良野市 奥野様

北海道営業所 富良野市 奥野様

朝からの雪が降りやんだ2017年11月の午後に、北海道富良野市で20年近く当社製品をご愛用頂いているホウレンソウ部会長の奥野様を訪問しました。
この地域は、冬はマイナス30°C、夏はプラス30°C以上になることもある寒暖の差が激しい内陸性気候の土地柄で、四季がはっきりしていて美しい自然環境に恵まれています。

ハウス全景「調光」を導入していただいたきっかけは、ホウレンソウは夏の暑さに弱く、遮光ネットの遮光率を変える※など試行錯誤していましたが、具体的な解決策がなく八方塞がりの状況を打開するためで、今回2棟に展張していただきました。
 ※(遮光率が低ければ効果がなく、遮光率が高ければ軟弱徒長になる)

ホウレンソウの生育のばらつきが少ない奥野様によると調光を使用して驚いたのは、作物の生育にバラつきがなく、ハウスの端までサイズが均等に揃っている点とのことです。詳しくお聞きすると、

  • 通常のハウスでは、夏場はハウス中心の列が暑さに負け、端の列が順調に生育する。
  • 逆に秋は中心の列が成長し、端の列は小さくなる傾向があるので収穫日も場所によって異なる。
  • しかし、「調光」は生育が均等なので一度で一気に収穫でき、とても気持ちが良かった。

とのご評価をいただきました。

ほうれんそうの生育 ほうれんそうの生育

収量20%アップまた、「気温が下がる秋季はフィルムが透明に戻っていくため、当地でも9月播種・10月収穫の生育も問題なく、季節を問わず作物にとって良い状況で栽培できた。フィルムの透明度が自動的に変わるのは素晴らしい技術で農家にとっては夢のようなフィルムだ」と、最上級のお褒めをいただきました。

ハウス内で結局、今年は3作行い、収量は20%アップしたので、2シーズン使用すれば十分にフィルム代が回収できる。とのこと。

「デメリットはなかったですか」と恐る恐るお聞きすると、即座に「生育上のデメリットはなし。猛暑時は遮光ネットを併用すると、より効果が出る。」と断言していただきました。ただし、これまで100μのクリンテートDXやFXを使用していたため、150μの「調光」は重いとのことでした。これが唯一の欠点だとも。

そこで、当社から100μの「調光ライト」も今年からラインアップしましたと申し上げたところ、同じ効果が得られるならば、今後は調光ライトを使用したいとおっしゃっていました。

写真1は5月下旬の外気温が25°Cの頃のハウスの写真です。手前2棟は「調光」で3棟目が従来型の「クリンテートDX」です。写真2は10月の3作目の収穫前に調光ハウス内で誇らしげな表情の奥野様です。

写真1
ハウスの写真
写真2
収穫前に調光ハウス内で